海外で活動したいけれど、知り合いのいない土地で挑戦することに対して不安を感じる人も多いのではないのでしょうか。
今回お話をうかがった高橋さんは、学生時代に苦労した経験から、ニューヨークでビジネスを学ぶことを決意。現在は富裕層向けに会員制クラブを運営し、コンシェルジュサービスや高級ホテルなどを紹介する企業の日本法人を経営されています。
ニューヨークで1から人とのつながりを築き、そこから広がるご縁を大切にしていくことが、自分に自信をつけるきっかけになったと語られました。そんな高橋さんが得た、たくさんのチャンスのつかみ方やニューヨークの魅力をPRライターのちゃこがお聞きしました。
環境を意識することでモチベーションも変わる!まずは、しっかり分析してみよう
───ニューヨークに行くきっかけはどのようなことだったのでしょうか?
高橋尚弘(以下、高橋):私は家庭の事情により、高校生のときからアルバイトをかけもちして家計を支えていましたが、精いっぱい働いても得られる収入の限界というのを知ったんです。
そして、大学生になってはじめた人力車のアルバイトで、働きすぎた末に膝を痛めてしまって。こうした経験から、身体を酷使しなくても高い収入を得られる方法を学び、そのための仕組みをつくらなければと思うようになりました。
それで、自分で事業をすることや投資に関心をもちはじめて。アルバイトをしていたときに、1番成績のいい人に仕事を教えてもらい、早く成果をあげられた経験があったので、その業界のトップの人から実践的なことを学んだほうが早いと思ったんです。
事業や投資に関してのトップの人たちがいる場所はどこかと考えたとき、世界で1番はニューヨークだとシンプルに思い、ニューヨークに行く決意をしました。
───ニューヨークに行かれてみて、印象的だったことはありますか?
高橋:ニューヨークで結果を出している日本人の方たちは、ダラダラしていないなと思いましたね。
ニューヨークは、日本人にとってアウェイな場所になるので、日本にいるとき以上に自分のやっていることに本気で取り組んでいて、エネルギーが高い。だから、結果もついてきているのだと思いました。
環境というのは本当に大切で、まわりの意識が高ければ、それだけ基準も高くなります。そういった環境に身を置くことで、自分もその環境に慣れていくために行動の質や考え方も、より高いほうへ変化していくと思っています。
海外は日本人にとってアウェイな場所です。そんな環境だからこそ本気で何かに取り組めると思うので、やりたいことを分析してみて、環境を意識してみるといいと思います。
ニューヨークは、世界中からいろんなひとが集まっている多国籍な場所なので、日本人を受け入れてくれる文化がありますし、エネルギーも高いです。なので、海外を視野にいれているならニューヨークはおすすめですよ。
つながった「縁」は大切に、出会いは自分が変わることへの1歩になる
───ニューヨークでの経験から、どのようなことを得られましたか?
高橋:ニューヨークに3か月いて、自信がつきましたね。ニューヨークで最初にはじめたビジネスは利益率が上がらなくて失敗してしまい、成功するには利益率の高いビジネスに取り組まなければと……。
実は、資金がないなかではじめたのですごく追い込まれてましたが、観光名所の入場券を安く仕入れるビジネスに挑戦して、これが成功したんです。
3か月ニューヨークにいて、自分なりにやれることをやって結果が出たので、日本で時間をかけたら何でもできると思えるようになり、すごく自信になりました。
滞在中に知り合った日本人の方との「縁」がつながった結果、ビジネスをするチャンスができたので「縁」がどれほど大切なものかということも学びましたね。
お互いにニューヨークで出会った日本人だからこそ、応援したり協力してくれたりするので、こんなふうに人とのむすびつきを感じられるのはニューヨークの魅力ですね。
───ニューヨークでの経験を経て、なにか変わったことはありましたか?
高橋:ニューヨークでのビジネスの成功体験から、仕事に対する考え方や、とらえ方が変わりました。
ニューヨークに行くまでは、ただ売上が上がればいいという考えでしたが、帰国してからは、会社を事業としてどう成長させていくか、どういう結果をだしていきたいかなどを考えるようになりました。
3か月は一般的には短いかもしれませんが、私にとってはまるで「ドーピング」のように、短期間で自分の能力を大きく伸ばせるような経験ができましたね。私のこの経験を聞いた友人が起業してしまうくらい、パワーのある変化でした。
こんなふうに変われたのも、ニューヨークで有名な日本人の経営者たちに出会って、学ばせてもらうことができたおかげだと思います。
日本では知り合えないような方との出会いがあるのも、ニューヨークの魅力かもしれないですね。
目的を明確にし、発信することが「縁」をひろげていくコツ
───滞在中は、どのようなことを心がけていましたか?
高橋:意識的に1人の時間を減らしていましたね。私はニューヨークでビジネスをしている日本人に会って、その日本人からビジネスを学ぼうという目的をもって行ったので、そういった方のそばにいるように心がけていました。
1人だとやる気が起きなかったりしますが、自分の目的に合った人のそばにいると、その人の行動が刺激になるので自分がやるべきことを考えたり、やらざるを得ない環境になります。そうやって、自分で環境をつくることで意識を高めていました。
もう1つ、まわりの人に発信していくことも大事です。
私はニューヨークに行くときにそのことを話していたので現地の日本人を紹介してもらえましたし、自己紹介をするときも「おもしろい人を紹介してください」と言っていたので、いろんな方と知り合えました。
だから、どんな目的でニューヨークに行くのかを明確にし、まわりに伝えることはとっても重要です。
───最後に、ニューヨークで何か挑戦してみたいと思っている人にアドバイスをお願いします!
高橋:ニューヨークでやりたいことがあるならやってみたほうがいいと思います。今の時代、やろうと思ったらなんでもできる環境があるから、やらないのはもったいない!
まずは、挑戦してみたいことをまわりに話してみること。それが、新たな出会いとチャンスを生む秘訣かもしれませんね。
だれかに夢を話すことで知り合いを紹介してもらえることもありますし、そこからどんどん縁が広がって、思いもよらぬチャンスが舞い込んできたりします。
それに、ニューヨークは多国籍の街だから人に対してとても寛容で、おもしろいところ。通りすがりの人から突然「そのファッションいいね」と声をかけられたりするくらい。こんな場所はほかにないと思いますよ。
目的や夢を叶えるためだけにニューヨークへ行くのではなく、出会うことも視野に入れてニューヨークへ行ってみてください。
インタビューを終えて
こんにちは。今回、インタビューを担当させていただいたPRライターのちゃこです。
高橋さんにお話をお伺いして、夢を叶えるためには、多くの困難や失敗があるのは当たり前で、それらを乗り越えてつかんだ夢はきっとかけがえのないものになるのだと思いました。そして、人びととの「縁」をはぐくむことが夢を叶える秘訣なのだと感じました。
私も失敗を恐れず、1つ1つの出会いを大切にし、出会ったすべての人びとに「ありがとう」という気持ちをもちながら、自分が思い描く夢に挑戦してみたいと思います。
(取材・執筆:PRライター ちゃこ / 編集:PRライター 井澤久美子)
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