ニューヨークは世界中の人たちの憧れの場所。しかし、ニューヨークに飛び込んでみることに対してハードルが高いと感じる人も多いのではないでしょうか。
現在航空会社で勤務している小松洸来(こまつ あきら)さんは、学生時代にブラジル留学を予定していたにも関わらず、直前で行き先をニューヨークへ変更。10か月間、少し変わった留学生活を送られました。
現地で活躍する日本人エグゼクティブの方々と出会って人生が変わったという洸来さんに、PRライターの本多佑里恵がお話をお伺いしました。
ニューヨークなら、将来に活きるビジネスが学べる
───なぜニューヨークに留学されたんですか?
小松洸来(以下、小松):大学の外国語学部でポルトガル語を専攻していて、3年生のときにブラジル留学に行く予定でした。でも、留学の手続きをすすめていたときに、偶然PRライターのかみむらゆいさんがインターン募集されているのを知って「おもしろそう!」と、応募したんです。
ニューヨークに行き先を変更したきっかけは、かみむらさんが書かれた電子書籍「ビジネスに活かす留学なら日本人とつるもう」を読んで、直接ニューヨークでのお話を聞いたりもして、「せっかく留学するならビジネスに活かしたい」と思ったんです。
自分が、東京の学生という「せまい輪の中」にいるようにも感じていたので、「ニューヨークに行って広い世界を見てみたい!」とも思いました。
かみむらさんのように独立して自由にお仕事をする姿に憧れて、ニューヨークにいってわたしもかみむらさんみたいになりたいという思いもありました。
そんな理由でブラジル留学をやめて、「ニューヨークに留学しよう!」と決めたんです。
───ニューヨーク留学当初の生活はどうでしたか?
小松:ニューヨークに留学して最初の2か月間、午前中は語学学校に行って午後はずっと予定がないという生活を送っていました。ビジネスに活かすために、何か特別な行動をするきっかけがなく、毎日とても不安でした。
そんなときにかみむらさんから、「ニューヨークで起業している人や企業に勤めている人たちの集まりに行ってみる?」とメッセージをもらって。
そこで、当時日系大手企業のニューヨーク支社で副社長をしていた方と出会いました。それが転機となりました。
今でもその方を師匠として慕っているのですが、当時、ニューヨークで活躍するエグゼクティブと学生をつなぐNPO法人「JaNet」のボランティアメンバーとして誘っていただき、「JaNet」を介してJALのニューヨーク支店長やキャノンの米国会長CEOなどにお会いして、貴重なお話をお伺いする機会をいただきました。
このように世界で活躍されているトップレベルの社会人の輪を広げることができたのは、ニューヨークだからこそだと思います。自分のやりたいことに対して背中を押してくれる環境がたくさんあるんです。
誘惑に負けない強い意思とスピード感で、チャンスは掴める
───他には、どのような印象的な出会いがありましたか?
小松:ニューヨークで活躍されている方たちは、実際は大変努力をされているのですが、みなさんポジティブで、パッションにあふれている方ばかりでした。ネガティブな言葉が存在しないんじゃないかというくらい。
とくに印象的だったのが、中卒という学歴でありながら、ニューヨークの日本人としてはトップレベルの億万長者になられた日本人の方。
その方の本を、師匠から紹介してもらい、お会いしたいと思いましたが、大変に大きな実績を残されている方なのでお会いするのは難しいと思っていました。しかし、師匠が読後の感想をご本人に送ってくださったんです。
すると「ぜひ」ということで、実際にお会いすることができました!彼は「絶対にアメリカで成功する」と決めて、とても努力をされた方。ご本人の目を見てお話を伺うことで、たくさんの勇気をいただきました。
───チャンスをつかみとるために大切にしていたことはありますか?
小松:チャンスをつかみとるためには、スピードが命だと思っています。
たとえば、わたしはメールなどの連絡は12時間以内に返信することをルールにしています。ニューヨークのエグゼクティブの方たちはいつもすぐに返信をくれたので、スピードが命だと身をもって感じました。これは社会人になった今でもつづけています。
ニューヨークって、行くだけで楽しいし、誘惑がたくさんあります。
そこにいることに満足して、チャンスを活かしきれていない人も多いんです。だからチャンスを掴んで成功するためには、誘惑に負けず、「絶対にこれをやるぞ!」という強い意志を持ち、そしてそのために行動することが大切です。
居心地のよいところから、1歩外へ出てみる。それが人生を変えるコツ
───ニューヨークへ行って学んだことや、今に活きていることは何ですか?
小松:本や教科書で知識を得ることよりも、現地にいる方から直接お話を聞くことが大事なんだなと学びました。「知識や経験を自分の中に落としこむ」ことが必要だということを学びました。
たとえば、わたしは以前、「グローバルに活躍したい」と思っていました。でも、実際にニューヨークで求められている「グローバルな人材」と、自分が描いていたそれとは、まったく違ったんです。
教科書にのっているような月並みな言葉じゃない「現地でビジネスをしているからこそ語れること」を、たくさん聞くことができました。
ニューヨークでつながったご縁は、帰国後も活きています。そして、さらに広がってもいます。
現在勤務している会社に入社できたのは、わたしの努力や実績だけではなく、ニューヨークでお世話になった方からのご縁も大きかったと思います。
社会人になって月日が経つほど、ニューヨークでたくさんのご縁ができてよかったと思うんです。彼らと連絡を取ると、日本にいて目の前のことにいっぱいいっぱいになってしまうときも、自分次第でいくらでも成長していけることを思い出せるんです。
───ニューヨークにいきたい人や行動を起こしたいと思っている人にアドバイスをお願いします!
小松:迷っているなら、まずは旅行でもいいので自分の居心地のいいところから抜け出すことですね。
わたしの心に残っているのは「居心地のよいところにとどまることは後退しているってことだよ」という言葉。どうしても動けないときは、ムリする必要はありませんが、わたしは「ただ現状に甘んじる」ということがないように心がけています。
とくにニューヨークは、常に自分を奮いたたせてくれる場所です。みんないい意味で生きいそいでいる。それなのに、周りを気遣う余裕もあるんですが。
ニューヨークの人たちと関わるたびに「わたしも立ち止まったらいけないな」と思うんですよね。帰国してから3年ですが、もう3回も日本からニューヨークを訪れています。
はじめて行ったときは、漠然と「ビジネスに活かす」ことが目的で、明確な夢はありませんでした。それでも「22歳のときにニューヨークに行く決断をしてよかった!」と心から思っています。
みなさんも、明確な理由がなくてもいいし、完璧な自分にならなくていいんです。強い意志があれば大丈夫です!ぜひコンフォートゾーンから1歩、外へ出てみてください!
インタビューを終えて
こんにちは!今回インタビューを担当したPRライターの本多佑里恵です。
洸来さんは、自分のこうしたいという想いにとても真っ直ぐで、1つ1つの言葉に力強さや決断力を感じました。
わたし自身もニューヨークに飛び込んでみたいと思えるくらい、ニューヨークは自分次第で大きなチャンスをつかんだり、自分を変えることができる場所だと思いました。
わたしも強い想いを持ちつづけること、チャンスをつかむことを意識して、読者のみなさんの夢を応援していきたいと思います!
(取材・執筆:PRライター 本多佑里恵 / 編集:PRライター 伊藤聡志)
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