ルールに縛られないニューヨークで学んだ、やりたいことを実現するチャンスのつかみ方~「SMASH CABARET」プロデューサー 堂本麻夏さん~

海外で学ぶことや働くことに興味があるけど、向こうで自分のやりたいことができるのかな……と1歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。

今回お話を伺った堂本麻夏さんは、ニューヨークの舞台制作会社に勤務。そこで感銘を受けた“現地のような環境”を日本にもつくりたい!と、現在、東京でミュージカルスターを発掘するためのオーディション・ショー「SMASH CABARET」(スマッシュキャバレー)を運営。プロデューサーとしてご活躍されています。


「ニューヨークはチャンスがたくさんある街」という堂本さんに、その魅力やチャンスのつかみ方を、PRライター篠原優奈がお伺いしてきました。



小さな勇気が、大きな結果につながる!行動してみることの大切さ

───ニューヨークに行こうと決めたきっかけは何だったのでしょうか?

堂本麻夏(以下、堂本):高校生のとき、目的がはっきりしないまま進学するのはなんか違うなと思って海外留学をしたことがあったんです。

そのときのクラスメイトたちの姿に刺激を受けました。みんな将来の夢をもって進学を目指していて。日本で私がいた環境では、その先の夢に向かって進学するというのは、あまり見ない光景だったので印象的でしたね。


帰国して進学しようと思ったときに「自分が本当に勉強したいことはなにか」を改めて考えなおしました。

それで、小さいころから舞台が大好きだったので「舞台の勉強をしたい。それなら本場のニューヨークへ行きたい」と思いアメリカの大学進学を決めました。



───現地では、具体的にどのようにお仕事を見つけられたんですか?

堂本:自分から、どんどん動くようにしていましたね。大学生の頃は常に履歴書を持っていて、気になるお店を見かけたらその場でインターンを申し込んだりして、経験を積んでいきました。


大学卒業後は、アメリカでは「OPT」という自分が勉強した内容に関する仕事に1年間就けるビザを取得できるんです。

この機会を活かしてもっと舞台制作に関わりたいと思っていたときに働いてみたい舞台制作会社を見つけて。募集は行っていませんでしたが、電話をしてみたら面接をしてもらえることになり、採用していただけたんです。


ニューヨークには「採用募集している期間内に」というようなルール以上に、熱意を持っている人を受け入れてくれる文化があります。

情熱が伝われば、飛び込みでも対応してくれるところも多い気がしています。やりたいことがあるなら、ぜひ「募集していないし」と諦めないでチャレンジしてみてほしいです。



「型に縛られない」発想で動けば、日本にもチャンスはたくさんある

───ニューヨークで働きはじめて、印象的だったことはなんですか?

堂本:年齢に関係なくハングリー精神を持っている人が多いことですね。

ニューヨークにはいろんなところにチャンスがあるけれど、その分世界中からチャンスをつかむために人びとが集まっているので、自分で動かないとつかめないです。

だから、かなり経験を積まれているプロデューサーさんや演出家さんでも、いつもチャンスを探しています。私が勤めていた会社の社長もそうでした。その姿にはかなり刺激を受けました。


すぐに仕事にならないことでも、もしかしたら仕事につながりそうというランチやディナーなどにさえ、こまめに顔を出していました。

どうしてあんなにランチに行くのか、こんな高いディナーに意味はあるのか?と当時は思っていましたが、自分でサービスをつくっているいま、こういうことも大事なんだとわかってきました。



───ニューヨークで働いた経験から、どのようなことを得られましたか?

堂本:ニューヨークには目的をもっている人が多いので、私も常に目標をもつというクセがつきました。目先の目標だけじゃなく、人生を通して実現したいことは何なのか、そのために帰国後は何をしたいかなど、よく考えるようになりましたね。

目標をもって進みつづけることで、応援してくれる人が増えて、仲間もたくさんできます。また、「型に縛られずに動くこと」も得られたと思います。


私は帰国後、自分が見たいようなショーが探せなくて、ならばつくろうと思って「SMASH CABARET」をはじめました。

企画内容によっては、日本では難しいよと言われたり、日本での人脈がない中の挑戦でしたが、やると決めて行動していたらなんとかなるもので。今は、自分が満足できるものが成立したので、自信につながっています。


そこから「実は、日本にもチャンスはたくさんあるんだ」ということに気づきました。これはニューヨークでチャンスのつかみ方を学べたからこそ、気づけたことだと思います。



ダイバシティ文化で、自由が受け入れられる経験をしてほしい

───ニューヨークに行きたいという人が心がけるべきことは何でしょうか?

堂本:ニューヨークに限らず、海外に行く勇気がでないのであれば、「そこでなければいけない理由」を1つでも多く持つことでしょうか。リサーチしたり、周りの人に聞いたりして、「やっぱりあの街しかない」と思えれば行動できるものだと思います。


私個人としては、ニューヨークに行きたいと思っているなら、躊躇せずに早めに行くとよいと思っています。ニューヨークには、吸収できることがたくさんあるから。

「お金を貯めてから」と考える人も多いかと思いますが、早ければ早いほど吸収できることが増えるので、将来にも広がりがでてくると思うんです。

ただ、目的や目標を語り、行動できなければ何もつかめずに終わってしまうかもしれません。


ニューヨークでは、目的があればどんな人にでも会えるし、どんなことでもできる。そんなチャンスがたくさんあります。

だからこそ、まずは常にかなえたい夢や目標を探し、考え、持ちつづけて行動してみてください。それを周りに発信することによって、さらにチャンスをつかめる可能性もあります!



───ニューヨークで夢をかなえたいと思っている人へメッセージをお願いします。

堂本:ニューヨークでは、正攻法にこだわらなくても大丈夫。

いろんな出身や信条の人が共存しているので、柔軟な考えを持っている人たちが多いです。だから、「受け入れる」という文化がしっかりある


ぜひ勇気をだして、日本にいるときよりも積極的に行動してみてください。

向こうでカラを破って、型に縛られずに動けるようになると、帰国後もより自由に仕事や人生に向き合えるようになるはずです!



<インタビューを終えて>

こんにちは。今回インタビューを担当させていただいたPRライターの篠原優奈です。

堂本さんにお話をお伺いして、ニューヨークで学びたい目的がしっかりあるからこそ、チャンスがたくさん見えてくるのだと思いました。そして、自分のやりたいことを素直に表現し、関わった人たちを大切にすることが、ニューヨークでも日本でもやりたいことを実現する秘訣なのだと感じることができました。


私もなぜこの場所でなくてはいけないのか、やりたいこと、目標を明確にし、人とのつながりを大事にしていくことでチャンスを逃さないようにしたいと思います。


(取材・執筆:PRライター 篠原優奈 / 編集:PRライター 山口真依、井澤久美子)


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